この会議は、優れた景観の保全と創造を図るため、平成5年に設立されました。
●景観写真の部
最優秀賞 「朝焼けに浮かぶ因島大橋」(テーマ1)
撮影場所:三原市筆影山 撮影者:木下 紀三恵さん(京都府京都市)
コメント:帰省の途中三原の海霧を見に行った折に夜明け前の因島大橋の美しさに思わずシャッターを切りました。
優秀賞 「心に残った景観(黒淵)」(テーマ1)
撮影場所:安芸太田町三段峡中央部 撮影者:児玉 光士さん(福山市)
コメント:行く先々に共感する風景、建物、工作物があり、足止めされる場所が多くある。
優秀賞「東広島市の大芝島からみるハートの島」(テーマ1)
撮影場所:東広島市安芸津町大芝島 撮影者:佐藤 貢さん(府中町)
コメント:大芝島を歩いて一周しての帰り道、小芝島がハートにみえる場所をさがして、やっと発見しました。面白いネーミングにピッタリの景観に思わず、拍手をおくりました。大芝島は野菜市などを開催し、地域活性化にも取り組んでいますが、あわせてハートの島の景観をこれからも育みつづけていって欲しいと願い応募しました。
優秀賞「福山市の太田家住宅の通り」(テーマ1)
撮影場所:福山市鞆町鞆太田家住宅前の付近 撮影者:長谷川 公子さん(島根県安来市)
コメント:歴史の街並みと偶然通りがかったカスリ姿の人のおかげで、通りがタイムスリップした感じを受けた。
優秀賞「三原朝霧二景」(テーマ2)
撮影場所:三原市和田筆影山中腹 撮影者:藤原 敏明さん(三原市)
コメント:筆影山からの特定のアングルで県立大学校舎と空港大橋が同じフレームに入ることはわかっていましたので、これに朝霧を入れて季節感を出してみました。木々の色付きも秋を感じさせてくれます。
特別賞「庄原市の線路」(テーマ1)
撮影場所:庄原市芸備線沿線 撮影者:田辺 梓さん(東京都練馬区)
コメント:結婚して、夫の田舎の庄原市に帰省することが年2回ある。帰省の際に乗る一両編成の芸備線がとても新鮮だった。この単線の芸備線で今後も帰省したい。
特別賞「路」(テーマ1)
撮影場所:竹原市下野町朝日山 撮影者:白山 貴浩さん(広島市)
コメント:朝日山からの夜景は、陸海空、すべての交通の軌跡を見ることができます。まわりにはシカやタヌキ、イノシシやサルまでいるので撮影中はご用心。
ふるさと特別賞「紅いの秋」(テーマ1)
撮影場所:広島市西区三滝本町2三瀧寺(多宝塔) 撮影者:北野 正昭さん(広島市)
コメント:市内でも有数の紅葉の名所である三瀧寺参道。11月下旬、参道の特に多宝塔辺りは密集した紅葉が来観者を楽しませてくれる。市街地でありながら秋のみでなく自然の美しさが多く残る当地の環境が永く守られることを切望する。
ふるさと特別賞「音戸の瀬戸」(テーマ1)
撮影場所:呉市音戸町 撮影者:日浦 進さん(呉市)
コメント:新しく完成する第2音戸大橋と旧音戸大橋の真赤なアーチ橋の下を呉〜松山の水中翼船が好きです。
ふるさと特別賞「除虫菊の咲く丘」(テーマ1)
撮影場所:尾道市因島重井町 撮影者:中村 信之さん(府中町)
コメント:小高い丘の上に最後に残った除虫菊の丘。重井漁港を出入りする船もあって、素晴らしい景観でした。
ふるさと特別賞「府中市の三郎の滝」(テーマ1)
撮影場所:府中市三郎丸町三郎の滝 撮影者:海原 香さん(府中市)
コメント:夏の滝すべりは何度か行きましたが、秋の紅葉時期には、初めて行きました。紅葉のすばらしさと、石畳、昼食風景がマッチしていて、とても感動しました。
ふるさと特別賞「霧の町・みよし」(テーマ1)
撮影場所:三次市巴橋付近 撮影者:木下 紀三恵さん(京都府京都市)
コメント:わがふるさと、みよしに帰省した折、久し振りに高谷山に登りました。眼下に広がる町並と懐かしい巴橋が目にとまり、50数年前自転車で高校へ通った日々が思い出され、思わずシャッターを切りました。
ふるさと特別賞「嚴島神社のとんど焼き」(テーマ1)
撮影場所:廿日市市宮島町嚴島神社付近 撮影者:一木 啓史さん(福岡県福岡市)
コメント:正月過ぎのとんど焼きの大きな炎が、宮島の前浜、瀬戸内海、赤い大鳥居、鹿、冬の空などの美しい景色をゆらゆらと揺るがせていた。まるで印象派の絵画を見ているようで心まで熱くなりとても感激した。
ふるさと特別賞「安芸高田市高宮町の小型水車」(テーマ1)
撮影場所:安芸高田市高宮町 撮影者:宇戸谷 譲さん(安芸高田市)
コメント:川根付近周遊の途次、無心に働く水車がかわいくて
ふるさと特別賞「江田島湾の凪ぎ」(テーマ1)
撮影場所:江田島市能美町中町 撮影者:中丸 敏壽さん(広島市)
コメント:おだやかな日、潮が少しずつ満ち上り静かな水面に青空が映っていました。音もなく静かな日でした。
ふるさと特別賞「石畳」(テーマ1)
撮影場所:世羅町大字甲山今高野山 撮影者:粂 康二郎さん(広島市)
コメント:今高野山へ初めて行きました。紅葉がとてもキレイで落ちついたとてもよいところでした。
○ 第20回景観づくり大賞 審査講評
今回の景観づくり大賞は、2つのテーマを設けてふるさと景観写真を募集しました。
テーマ1は、「風景・まちなみ」で、四季の移り変わりや歴史の重みが感じられるものを対象としました。
テーマ2は、「建築物・工作物」で、周辺のまちなみに調和し、付近の景観と一体的になっているものを対象としました。
その結果、テーマ1に167作品、テーマ2に74作品、合計241作品もの多くの作品を96名の方々からご応募頂きました。ありがとうございました。
審査の結果、最優秀賞は、テーマ1に応募された「朝焼けに浮かぶ因島大橋」に決定しました。この作品は、瀬戸内の夜明け時に、島を結ぶ橋、微妙に変化する海や空の趣き、背景の島・山などが、多彩な表情を醸し出す景観の1シーンを印象的に捉えている点が総合的に評価されました。
優秀賞は、テーマ1から3作品、テーマ2から1作品が選定されました。「心に残った景観(黒淵)」は、大自然の雄大さや秋という季節感を感じさせる点が、「東広島市の大芝島からみるハートの島」は、視点を工夫することにより興味深い景観を捉えることが可能となる点が、「福山市の太田家住宅の通り」は、歴史の重みが感じられ、今も生きる景観をこれからも守っていきたいと感じさせる点が、さらに、「三原朝霧二景」は、幻想的な朝霧の中、建物群と空港大橋などの景観が浮かび上がる1シーンを捉えている点が、それぞれ評価されました。
また、「庄原市の線路」及び「路」の2作品については、ふるさと広島の持つ優れた景観を、広く伝え、これらの景観を保全し、景観づくりの気運を高めることに資する作品として、特別賞に選定されました。
惜しくも受賞されなかった作品の中にも、実際に行って見てみたいと感じさせるものや、美しい景観をいつまでも守り、育んでいきたいと感じさせるものなど、すばらしい作品が数多くありました。
そこで、今回の第20回を記念して、最優秀賞等に選定されなかった撮影場所の市町において、その市町の判断により「ふるさと特別賞」を選定しました。見慣れた景色の中にも、優れた景観が潜んでいるということに気付かされる一助となれば幸いです。
最後となりますが、多くの皆様よりご応募いただいたことに感謝いたすと共に、皆様の景観に対する意識の高さに改めて敬意を表します。今後も、ふるさと広島の知られざる美しい景観を写真におさめていただき、広く紹介をしてくださいますようお願いいたします。
審査委員長 廿日市市長 眞野勝弘
応募総数:テーマ1…167点 テーマ2…74点 計241点
応募期間:平成24年10月1日〜平成25年1月31日