この会議は、優れた景観の保全と創造を図るため、平成5年に設立されました。
●景観写真の部
撮影場所:呉市倉橋町
撮 影 者: 幸元一隆さん(呉市)
コメント:呉駅から車で約一時間走ると呉市倉橋町鹿島に着く。この島は先人のたゆまざる努力によって小さな小石を積み重ねた段々畑が目につく。農家の人々はこの先人の営みを大切にしながらいまなお棚田を守っている。
撮影場所:廿日市市地御前
撮 影 者:浜川浩志さん(広島市)
コメント:カキを養殖する過程で、抑制棚は環境の変化に強い種苗を育てるうえでとても大事だと聞きます。夜明け前にはサギやウミウなどの海鳥が活動を始めますが、その静寂の瞬間を収めました。
撮影場所:北広島町八幡高原
撮 影 者:河野侑子さん(広島市)
コメント:早朝、民宿を出ると−18℃の世界。朝日が登りはじめると柴木川に川霧が発生。初めて見る世界でした。その後ダイヤモンドダストも見られ、興奮した朝でした。
撮影場所:呉市豊町
撮 影 者:羽田 薫さん(兵庫県)
コメント:大崎下島御手洗地区。
昔なつかしい手押し車。
古い町に合っているような気がする。
● 第17回景観づくり大賞 審査講評
今回は、346点もの景観写真をご応募いただき、審査委員においても評価が分かれたため、多くの作品が最終選考まで残り、大変悩ましい審査となりました。
一口に景観といっても、受け止め方、感じ方は人それぞれ違うものであるということを改めて認識したところです。
そうした中、景観資源の発掘や景観を守り育てる活動といった、この景観づくり大賞の趣旨を確認しながら審査を行ったところ、最優秀賞となった「自然の芸術」は、先人たちが築いてきた暮らしが今でも残っていること、これからも守り続けたい景観であるということ、また、あまり知られていない景観であることなどが総合的に評価されました。
優秀賞の「レトロ」「黎明のカキ抑制棚」は、ともに最優秀賞の作品と同じく、脈々と続いている住民の生活が感じられる景観であり、また、「川霧」は、中国山地の自然の美しさ、冬の厳しさが感じられる作品でした。
惜しくも受賞されなかった作品についても、いずれも甲乙付けがたいものでしたが、入賞点数に限りがあるため、残念ながら今回は選外とさせていただきました。
多くの作品をご応募いただいたことに感謝するとともに、それらの作品から、皆さんのふるさと広島を愛する気持ちが伝わってきて、たいへん喜ばしく思っています。
審査委員長 尾道市長 平谷祐宏
応募総数: 景観写真・・・346点
応募期間: 平成21年11月1日〜平成22年1月31日